野中郁次郎・竹内弘高による経営学の名著『ワイズカンパニー ―知識創造から知識実践への新しいモデル』は、AmazonのオーディオブックサービスAudibleで配信されています。ただし聴き放題対象外のため、会員価格2,800円での単品購入が必要です。本記事では配信状況、作品の概要、口コミ・評判、お得な聴き方まで網羅的に解説します。
結論:『ワイズカンパニー』のAudible配信状況
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| Audible配信 | あり |
| 聴き放題対象 | 対象外 |
| 会員価格 | 2,800円(非会員価格の30%OFF) |
| 非会員価格 | 約4,000円 |
| 再生時間 | 14時間51分 |
| ナレーター | あんべ あつし |
『ワイズカンパニー』はAudibleで配信されていますが、聴き放題プランの対象外タイトルです。Audible会員(月額1,500円・税込)に登録すると、非会員価格から30%OFFの2,800円で購入できます。初回であれば30日間の無料体験が利用できるため、まずは会員登録をしてから購入するのがお得です。
『ワイズカンパニー』作品情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式名称 | ワイズカンパニー ―知識創造から知識実践への新しいモデル |
| 原著タイトル | The Wise Company: How Companies Create Continuous Innovation(Oxford University Press, 2019年) |
| 著者 | 野中郁次郎、竹内弘高 |
| 訳者 | 黒輪篤嗣 |
| 出版社 | 東洋経済新報社 |
| 発売日 | 2020年8月28日 |
| ページ数 | 約522ページ(紙書籍) |
| ジャンル | ビジネス書(経営学・ナレッジマネジメント・リーダーシップ) |
| 紙書籍価格 | 3,520円 |
| Kindle価格 | 3,300円 |
| Audible会員価格 | 2,800円 |
『ワイズカンパニー』はどんな本?概要と内容
『ワイズカンパニー』は、世界のビジネス界に多大な影響を与えた名著『知識創造企業』(1995年)の著者である野中郁次郎と竹内弘高が、25年の歳月を経て発表した待望の続編です。前著では、企業が暗黙知と形式知を相互変換する「SECIモデル(共同化・表出化・連結化・内面化)」を提唱し、知識創造のメカニズムを世界に示しました。本書はその理論をさらに発展させ、「知識を創造するだけでは不十分であり、それを実践に移し、知恵(wisdom)にまで高めなければならない」という新たな命題に取り組んでいます。
本書の核心にあるのが「フロネシス(実践知・賢慮)」という概念です。これはアリストテレスの哲学に由来する言葉で、「何が善いことかを判断し、状況に応じて最善の行動をとる能力」を意味します。著者らは、SECIモデルで説き明かした暗黙知と形式知に加え、この実践知こそが持続的イノベーションの鍵であると主張しています。実践知を備えたリーダーを「ワイズリーダー(賢慮のリーダー)」、そのリーダーに率いられた企業を「ワイズカンパニー(賢慮の企業)」と名付け、理論と豊富な企業事例をもとにその姿を描き出しています。
取り上げられる事例は、トヨタ、ホンダ、セブン-イレブン、エーザイ、ダイキン、ファーストリテイリングなどの日本企業から、Apple、3M、Salesforceなどのグローバル企業まで多岐にわたります。これらの企業がどのように知識を行動に変え、社会にまで価値を広げていったのかが具体的に論じられており、経営理論書でありながら実務への示唆に富んだ内容となっています。
『ワイズカンパニー』3つの見どころ
SECIモデルの進化形「SECIスパイラル」が理解できる
前著『知識創造企業』で提唱されたSECIモデルは、ナレッジマネジメントの分野で世界標準となった理論です。本書ではそのモデルが「SECIスパイラル」として発展的に描き直されています。知識創造は一度きりのプロセスではなく、螺旋状に繰り返されることで組織を超え、社会にまで広がっていく。この「知識の実践のダイナミズム」を理論的に解き明かした点が、本書最大の学術的貢献です。
「ワイズリーダー」の6つの能力が実務に直結する
本書では、賢慮のリーダーに求められる6つの実践知リーダーシップの能力が提示されています。具体的には、「善い目的をつくる判断力」「場をタイムリーにつくる能力」「ありのままの現実を直観する能力」「直観の本質を概念に変換する能力」「概念を実現する政治力」「実践知を組織化してフロネシスを育てる能力」の6つです。これらはいずれも抽象論にとどまらず、実在の経営者やリーダーの行動事例と結びつけて解説されており、自分自身のリーダーシップを見つめ直す具体的な指針として機能します。
「共通善(コモングッド)」を軸にした経営哲学
利益最大化だけを目的とする経営ではなく、「共通善」を追求する企業こそが長期的に繁栄するという主張は、SDGsやESG経営が重視される現代のビジネス環境においてきわめてタイムリーです。著者らは、知識を知恵に昇華させるプロセスの起点に「社会にとって何が善いことか」という問いを置いています。この視座は、短期的な業績に追われがちなビジネスパーソンに対して、経営の本質を改めて考えさせる力を持っています。
『ワイズカンパニー』の口コミ・評判
高評価の声
Amazonでの評価は★4.4/5.0(179件)と高く、ブクログでも3.97/5.0(登録559件)を記録しています。読者からは「知識創造から知識実践への発展に感動した」「ワイズリーダーがどのように動いたか、知識創造と知識実践にどのように活かされたのかが非常によくわかる」という声が寄せられています。また「野中先生は自分の社会人人生で最も影響を受けた先生。時代が変化しても読み継がれるべき本だと物凄く感銘を受けた」という熱い支持も見られます。さらに、ファーストリテイリングの柳井正会長が「知識を行動に変える」という本書の核心に言及したことも話題となりました。
注意点・厳しめの意見
一方で、「約522ページのボリュームがあり、読みやすい本ではない」という声は複数見られます。経営学の理論書としての性格上、専門用語や学術的な議論が多く含まれるため、ビジネス書を普段あまり読まない方にはハードルが高い面があるのは事実です。また、note上の書評では「ケーススタディに経営者の名前ばかりで、ミドル層にもスポットライトを当ててほしい」「SECIモデルを立派に回していても、組織の圧力で解体させられそうな事例を知っている」という現場目線からの率直な指摘もあり、理論と実務の間にあるギャップへの問題提起がなされています。
Audible版(オーディオブック)ならではの利点
522ページという大著を紙やKindleで読み切るのは容易ではありませんが、Audible版であれば14時間51分の音声コンテンツとして「聴いて理解する」ことが可能です。通勤時間やランニング中、家事をしながらでも経営学の最前線に触れられるのは大きなメリットです。ナレーターのあんべあつし氏による朗読は聴きやすく、付属のPDF資料も用意されているため、図表を確認しながら聴き進められます。
こんな人におすすめ
『ワイズカンパニー』は、前著『知識創造企業』を読んで感銘を受け、その続編を読みたいと考えていた方にまず強くおすすめできます。SECIモデルの発展形を理解することで、前著の知見がさらに深まるでしょう。また、組織のイノベーションやナレッジマネジメントに課題を感じている経営者・管理職の方にとって、本書は理論と実践を橋渡しする貴重なガイドブックになります。MBA取得を目指す方や経営学を体系的に学びたいビジネスパーソンにも適しています。加えて、522ページの大著を紙で読み通す時間がなかなか取れない忙しいビジネスパーソンには、Audible版で「耳から学ぶ」スタイルが特に効果的です。
Audibleで『ワイズカンパニー』を聴くメリット
Audibleで本作を利用する最大のメリットは、522ページ・14時間超の大著をスキマ時間で消化できる点です。紙書籍で3,520円、Kindle版で3,300円するところ、Audible会員価格なら2,800円と最も安く入手できます。再生速度の調整機能を使えば、1.5倍速で約10時間、2倍速なら約7時間半で聴き終えることも可能です。繰り返し聴くことで理論の定着度が高まるのもオーディオブックならではの強みです。
なお、Audibleは月額1,500円(税込)のサブスクリプションサービスで、初回30日間は無料で体験できます。聴き放題対象の数十万タイトルが聴き放題になるほか、本作のような対象外タイトルも30%OFFの会員価格で購入できます。まだAudibleを試したことがない方は、無料体験中に他のビジネス書も合わせて聴いてみることをおすすめします。
あわせて聴きたい関連作品
『ワイズカンパニー』に興味を持った方には、同じく経営学の名著であるジム・コリンズの「ビジョナリー・カンパニー」シリーズもおすすめです。偉大な企業の条件を探求した同シリーズは、本書と併せて読むことで「持続的に成長する企業とは何か」という問いへの理解がより立体的になります。ビジョナリー・カンパニーのAudible配信状況についてはこちらの記事で詳しくまとめています。また、シリーズ第2弾『ビジョナリー・カンパニー② 飛躍の法則』のAudible対応についてはこちらの記事をご覧ください。
マーケティング分野に関心がある方は、『ファンダメンタルズ×テクニカルマーケティング』のAudible配信状況もチェックしてみてください。戦略論と実践知を組み合わせるという意味で、本書の読者にも示唆のある一冊です。
そのほか、Audibleでは野中郁次郎氏の関連タイトルも配信されています。Amazonで「ワイズカンパニー」のAudible版を探す場合はこちらからどうぞ。
よくある質問(FAQ)
『ワイズカンパニー』はAudible聴き放題の対象ですか?
いいえ、聴き放題対象外のタイトルです。Audible会員になると30%OFFの2,800円で購入できます。非会員の場合は約4,000円です。
Audible版の再生時間はどのくらいですか?
14時間51分です。1.5倍速なら約10時間、2倍速なら約7時間半で聴き終えられます。通勤往復1時間のペースであれば、約2週間〜3週間で聴き切れる計算です。
『知識創造企業』を読んでいなくても理解できますか?
本書は『知識創造企業』の続編ですが、SECIモデルの基本的な解説は本書内でもなされています。前著を読んでいなくても概要は理解できますが、理論的な深みを味わうためには前著を先に読んでおくことをおすすめします。
紙書籍・Kindle・Audibleのどれで読むのがおすすめですか?
522ページの大著であるため、まとまった読書時間を確保しにくい方にはAudible版が最適です。一方、図表やモデル図をじっくり確認したい方はKindle版や紙書籍が向いています。Audible版にはPDFの付属資料が付いているため、音声で全体を理解しつつ、図表はPDFで補完するという使い方も効果的です。
Audibleの無料体験でこの本を聴けますか?
Audibleの初回30日間無料体験に登録すると、聴き放題対象タイトルは自由に聴けます。ただし『ワイズカンパニー』は聴き放題対象外のため、無料体験中であっても会員価格2,800円での購入が必要です。とはいえ非会員価格の約4,000円より大幅にお得です。
audiobook.jpでも配信されていますか?
はい、audiobook.jpでも配信があります。ただしプラットフォームによって価格や再生機能が異なるため、ご自身の利用環境に合ったサービスを選ぶことをおすすめします。
まとめ
『ワイズカンパニー ―知識創造から知識実践への新しいモデル』は、経営学の世界的名著『知識創造企業』の25年ぶりの続編であり、知識を実践知(フロネシス)に昇華させる方法論を提示した骨太のビジネス書です。Amazon評価★4.4と読者からの評価も高く、SECIモデルの進化形やワイズリーダーの条件を学びたいビジネスパーソンにとって必読の一冊といえます。
522ページの大著を効率的にインプットしたい方には、14時間51分のAudible版が最適です。Audible会員価格なら2,800円と、紙書籍やKindle版よりもお得に入手できます。まだAudibleを試したことがない方は、まず30日間の無料体験に登録してみてはいかがでしょうか。








