ノーベル経済学賞受賞者リチャード・セイラーが語る行動経済学の発展史『行動経済学の逆襲 下』は、Audibleで配信されています。ただし聴き放題対象外のため、単品購入またはコイン利用が必要です。本記事では、本作の内容、評判、オーディオブックで聴くメリットを詳しく解説します。
結論:『行動経済学の逆襲 下』はAudibleで聴ける?
『行動経済学の逆襲 下』はAudibleで配信中です。ただし、聴き放題プランの対象外となっており、会員価格での単品購入またはコインでの交換が必要となります。ナレーターは橋本英樹氏が担当しており、再生時間は9時間5分です。付属PDFも用意されているため、図表を確認しながら聴くことも可能です。
『行動経済学の逆襲 下』をAudibleで聴くなら
Audibleは月額1,500円(税込)で12万冊以上が聴き放題。初回30日間は無料体験できます。本作は聴き放題対象外ですが、会員限定価格で購入可能です。
作品情報
| タイトル | 行動経済学の逆襲 下 |
|---|---|
| 著者 | リチャード・セイラー |
| 訳者 | 遠藤真美 |
| 出版社 | 早川書房(ハヤカワ文庫NF) |
| ナレーター | 橋本英樹 |
| 再生時間 | 9時間5分 |
| Audible配信日 | 2020年4月10日 |
| 聴き放題対象 | 対象外(単品購入) |
| 付属資料 | PDF付き(図表・補足資料) |
| Audible評価 | ★4.6(94件のレビュー) |
書籍の概要・あらすじ
『行動経済学の逆襲 下』は、2017年ノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラーが、行動経済学の発展過程と自身の研究者人生を綴った自伝的ノンフィクションの下巻です。原著タイトルは『MISBEHAVING: The Making of Behavioral Economics』であり、「不正行為」や「行儀が悪い」を意味するタイトルには、伝統的経済学の常識に反する研究を進めてきた著者自身への皮肉が込められています。
上巻では行動経済学の萌芽期が描かれましたが、下巻では著者がシカゴ大学に着任してからの展開が語られます。効率的市場仮説への挑戦、金融市場における非合理的な現象の分析、そして「ナッジ」理論の確立と各国政策への応用まで、行動経済学が学問として認められていく過程を追体験できる内容となっています。
従来の経済学が前提としてきた「完全に合理的な人間像(エコン)」と、実際の人間行動(ヒューマン)のギャップを明らかにし、認知バイアスを逆用して人々をより良い選択へと導く手法を提唱しています。年金制度改革や税金徴収など、日本を含む各国の公共政策に採用されている「ナッジ」の背景と実践事例を、ユーモアを交えながら解説する一冊です。
本書のポイント・見どころ
ノーベル経済学賞受賞者本人による一人称の記録
行動経済学がいかにして伝統的経済学の壁を打ち破り、学問として認められていったかを、当事者の視点から追体験できます。経済学界の異端児として扱われながらも、ダニエル・カーネマンやエイモス・トベルスキーらと協働し、研究を積み重ねていった軌跡が生き生きと描かれています。
「ナッジ」理論の誕生と実践事例
下巻の大きな見どころは、「ナッジ」という概念の誕生とその実践です。ナッジとは、人々の認知バイアスを活用して、強制ではなく「そっと後押し」することで、より良い選択へと誘導する手法を指します。企業の退職準備貯蓄口座への加入促進や、臓器提供の同意率向上など、具体的な成功事例が紹介されています。
効率的市場仮説への挑戦
株式市場における過剰反応や、1月効果などの市場アノマリーを分析し、「市場は常に正しい」という効率的市場仮説に疑問を投げかけます。金融・投資に関心のあるビジネスパーソンにとって、市場の見方を変える新しい視点を提供してくれます。
学術書なのに楽しく聴ける語り口
皮肉とジョークを織り交ぜた文体が本書の特徴です。伝統的経済学者との論争や、シカゴ大学での研究室の割り振り問題など、学問の世界の舞台裏を覗けるエピソードが満載で、学術書でありながら「物語として聴ける」と評価されています。
著者紹介
リチャード・H・セイラーは1945年生まれのアメリカの経済学者で、シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネス教授を務めています。行動経済学のパイオニアの一人であり、ダニエル・カーネマンらと協働して研究を牽引してきました。2015年にはアメリカ経済学会会長を務め、2017年にノーベル経済学賞を受賞しています。
代表的な著作として、キャス・サンスティーンとの共著『実践 行動経済学(Nudge)』があり、この本で提唱した「ナッジ」の概念は世界各国の政策に影響を与えています。その他にも『セイラー教授の行動経済学入門(The Winner’s Curse)』などがあります。
ナレーター情報(Audible版の特徴)
Audible版のナレーターは橋本英樹氏が担当しています。橋本氏はAudibleで40作品以上のナレーションを手がけるプロナレーターで、『経営戦略全史』(三谷宏治)、『新宿鮫シリーズ』(大沢在昌)、『センスの哲学』(千葉雅也)、『機龍警察シリーズ』(月村了衛)など、ビジネス書から小説まで幅広いジャンルを担当しています。
本作でも「ナレーションが聞きやすく、面白い物語として聴けました」「専門用語も聴き取りやすい」とレビューで高い評価を得ています。明瞭で落ち着いた語り口が、学術的な内容でも飽きずに聴き進められる要因となっています。
また、本タイトルには付属資料・PDFが用意されており、図表や補足資料を確認しながら聴くことができます。デスクトップのライブラリー、またはアプリ上の「目次」からアクセス可能です(アプリバージョン:Android 2.40以上、iOS 3.11以上)。
視聴者の評判・口コミ
高評価の声
「行動経済学の内容より、行動経済学が伝統的経済学主流の中でどうやって認められていったかの物語です。ナレーションが聞きやすく、面白い物語として聴けました」という声が代表的です。学術書でありながら、皮肉やジョークを交えた語り口で、飽きずに聴ける点が多くのリスナーに支持されています。
「行動経済学が発展してきた背景が分かりやすく、面白く語られている」「もう一回聴きたくなる学問書」といった評価もあり、複数回聴くことで理解が深まる内容であることが伺えます。
注意点として挙げられる声
「初学者には一回で理解するのが難しい側面もあります」という指摘があります。上巻と比較するとやや専門的な内容が増えるため、経済学の予備知識がないと部分的に難しく感じる可能性があります。
また「通勤途上の車中でAudibleで図表も見ずに聞き流すには意外に適したコンテンツであった。理解しようと行きつ戻りつの書籍より、分からないものは分からないと割り切って聞き流すのが良いのかも」という声もあり、全てを一度で理解しようとせず、物語として楽しむスタイルが向いているようです。
こんな人におすすめ
向いている人
行動経済学の「誕生秘話」や学問の歴史的発展に興味がある人にとって、本書は最適な一冊です。ノーベル経済学賞受賞者本人が語る舞台裏は、他では得られない貴重な内容です。
「ナッジ」理論を具体的な政策事例とともに学びたいビジネスパーソンや公務員にもおすすめです。マーケティングや人事制度、公共政策の設計に活かせる知見が豊富に含まれています。
通勤・移動時間を活用して教養を深めたい人にも適しています。9時間5分という再生時間は、1日30分聴けば約3週間で聴き終えられる長さです。
ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』を読んで行動経済学に興味を持った人にとっては、セイラーの視点から行動経済学の全体像を学べる絶好の続編となります。
合わないかもしれない人
行動経済学の理論・用語を体系的・網羅的に短時間で習得したい人には向いていません。本書は自伝的エッセイ形式であり、教科書的な構成ではないためです。
経済学や心理学の予備知識がなく、専門用語に抵抗がある人は、入門書との併読や上巻から順に聴くことをおすすめします。
Audibleで聴くメリット
本書をAudibleで聴く最大のメリットは、「物語として楽しめる」という点です。紙の本では読みにくそうに感じる学術的な内容でも、プロのナレーションで聴くとスムーズに入ってきます。レビューでも「紙だと読みにくそうな気がしたが、オーディブルでは意外とスムーズだった」という声があります。
通勤や運動中などの「ながら聴き」にも適しています。完全に理解しようと構えるのではなく、面白い物語として聞き流すスタイルが、この作品の楽しみ方として推奨されています。分からない部分は割り切って聴き進め、全体の流れを掴んでから再度聴くことで理解が深まります。
付属PDFが用意されているため、図表を確認したい場合も対応可能です。移動中は音声で聴き、時間があるときにPDFで補足資料を確認するという使い方ができます。
関連書籍・あわせて聴きたい作品
行動経済学やビジネス心理学に関心のある方には、以下の作品もおすすめです。
心理学を活用したコミュニケーション術に興味がある方には『お金と心を動かす会話術』がおすすめです。人の心理に働きかける実践的なテクニックを学べます。
論理的思考やプレゼンテーションスキルを磨きたい方には『ロジカル・プレゼンテーション――自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」』が参考になります。ナッジの考え方と組み合わせることで、より説得力のある提案ができるようになるでしょう。
金融・投資の知識を深めたい方には『バリュエーションの教科書』もチェックしてみてください。効率的市場仮説への理解を深めた上で、企業価値評価の基礎を学べます。
よくある質問(FAQ)
Q. 『行動経済学の逆襲 下』はAudible聴き放題の対象ですか?
A. いいえ、聴き放題対象外です。単品購入またはAudibleコインでの交換が必要となります。会員価格で購入できるため、Audible会員になってから購入するのがお得です。
Q. 下巻だけ聴いても内容は理解できますか?
A. 上下巻で時系列が続いているため、上巻から順に聴くことをおすすめします。上巻では行動経済学の黎明期と基礎概念が語られ、下巻ではシカゴ大学赴任後の展開と「ナッジ」理論の確立が描かれます。
Q. オーディオブックの再生時間はどのくらいですか?
A. 9時間5分です。1.5倍速で聴けば約6時間、2倍速なら約4時間半で聴き終えられます。
Q. 「ナッジ」とはどういう意味ですか?
A. ナッジとは「そっと後押しする」という意味で、人々の認知バイアスを活用して、強制ではなく自発的により良い選択へと誘導する手法のことです。本書では、この概念が生まれた経緯と実践事例が詳しく解説されています。
Q. 経済学の知識がなくても理解できますか?
A. 著者のユーモラスな語り口と日常的な例え話により、専門知識がなくても楽しめるという評価が多いです。ただし、下巻は上巻より専門的な内容が増えるため、分からない部分は聞き流して全体像を掴むスタイルが推奨されています。
Q. 図表やグラフなしで理解できますか?
A. 本タイトルには付属PDFが用意されており、図表や補足資料を確認できます。ただ、レビューでは「図表も見ずに聞き流すには意外に適したコンテンツ」という声もあり、音声だけでも十分楽しめます。
『行動経済学の逆襲 下』をAudibleで聴いてみよう
Audibleは月額1,500円(税込)で12万冊以上が聴き放題。初回30日間は無料体験できます。まずは気になる作品から始めてみませんか?
まとめ
『行動経済学の逆襲 下』は、ノーベル経済学賞受賞者リチャード・セイラーが行動経済学の発展史を自らの視点で語る貴重な一冊です。「ナッジ」理論の誕生から各国政策への応用まで、学問が社会を変えていく過程を追体験できます。
Audible版は橋本英樹氏の明瞭なナレーションで、学術書でありながら「物語として楽しめる」と高い評価を得ています。聴き放題対象外ではありますが、9時間5分という充実した内容と付属PDFにより、通勤時間や移動中の学習に最適です。
行動経済学に興味がある方、ビジネスや政策立案に心理学の知見を活かしたい方にとって、聴く価値のある作品です。








